主な使い方
aorisage は、BGM トラックに挿して、開演前や転換中の「上げて、待って、下げる」を任せるためのプラグインです。ここではマニュアルの前に、現場目線の使い方をまとめます。
まずは標準設定で試す

- DAW の BGM トラックに aorisage をインサートします。
- BGM Level を、普段流している音量に合わせます。
- Boost Level を、開演前に少し客席を煽れる音量にします。
- Fade Out Time を、照明や影アナのきっかけに合う長さにします。
- Start を押して、BGM が上がり、Hold し、Fade Out する流れを確認します。
最初は大胆に作り込まなくて構いません。BGM Level と Boost Level の差、Fade Out Time の 2 つだけ合わせれば、現場で使う感触はつかめます。
Hold Mode
Hold Mode は、Boost Level に到達したあと、いつ Fade Out へ進むかを決める設定です。
Auto
設定した Hold Time だけ待ち、自動的に Fade Out へ進みます。タイム テーブルがはっきりしている場面や、開演前の合図が毎回ほぼ同じ場合に向いています。
Manual
次の操作が来るまで Boost Level を保ちます。客席や出演者の様子を見てから下げたい場面に向いています。Fade Out Time だけ先に決め、下げ始める瞬間は手元で判断します。
サステイン ペダルで使う

片手が台本やミキサーでふさがる場合は、MIDI フット ペダルを使うと便利です。aorisage は MIDI Trigger 用の MIDI 入力を受け付けます。
- Hold Mode を Manual にします。
- Preferences を開き、MIDI Trigger を All にします。
- Learn MIDI を押し、サステイン ペダルの Note または CC を覚えさせます。
- Manual Hold を Keep にします。
- ペダルを踏んで Boost / Hold を開始します。
- ペダルを離して Fade Out を開始します。
CC の場合、値 64 以上を踏み込み、63 以下をリリースとして扱います。Note On の velocity 0 は Note Off として扱います。
開演の開始だけをペダルに任せたい場合は、MIDI Trigger を Start Only にします。このモードでは BGM On からの開始だけを受け付け、Fade Out Complete から BGM へ戻す操作などは実行しません。
休憩明けにも使う
Setting を分けると、開演前と休憩明けで別の設定を持てます。
- Setting 1: 開演前。少し長めに煽って、ゆっくり下げる
- Setting 2: 休憩明け。短く上げて、すぐに下げる
- Setting 3: 終演後。BGM を戻すための Return を重視する
Setting の名前と色を変えておくと取り違えにくくなります。
使わなくてもできる、でも任せると楽になる
aorisage は、ミキサーや DAW の代わりに音を作るためのプラグインではありません。フェーダーでできる操作を、決めた形で確実に繰り返すための小さな道具です。
本番中に見るべき場所がひとつ減る。それだけで、ワンオペの現場は少し楽になります。